ver 3.4 サウンドスケープをリリースしました!

ver 3.4 サウンドスケープをリリースしました!

本日、新しいシステムの更新ver. 3.4をリリースしました!今回のアップデートでは、サウンドスケープ機能の追加に加え、多くの改善が含まれています。

詳細について、開発チームの中野から紹介していきます。


 

アトモフソフトウェア開発チームの中野です。本日 Atmoph Window 2 の新しいシステム更新、v3.4.13 をリリースしました!

このリリースでは新しい機能、改善がたくさん含まれています。リリースノートを見ただけでは少しわかりにくい変更もあるため、今回の更新について、経緯やこだわったポイントも含めてご紹介させて下さい。

サウンドスケープ

もっとも目玉となる新機能はサウンドスケープです。



サウンドスケープは風景と一緒に音楽を再生する機能です。すでにある音楽ではなく、アトモフオリジナルの風景にマッチした音楽が再生されます。ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、実際に使ったもらえれば「ああ、そういうことか」と分かっていただけると思います。生活の中に心地よく響く、でも作業の邪魔にならない、新しい音楽体験です。

こちらから、動画をご覧いただけます。

この機能は音楽家の安田寿之さんと議論を重ねて開発を行ってきました。単に安田さんが作曲した楽曲を再生するというだけでなく、音のさまざまなレイヤーが毎回違う重なり方で再生され、聴くたびに違う音楽になります。とてもアトモフらしいアプローチの音楽機能になっているので、是非サウンドスケープをONにして、仕事をしたり本を読んだりして楽しんでもらえると嬉しいです。

クイックメニューからサウンドスケープのレイヤーを上げると、データのダウンロードが始まり、それが完了すると音楽が流れ出します。レイヤー1, 2 は全風景共通のレイヤー、3〜5 は風景の種類ごとに変わります。現在は海の風景のみレイヤー5まで用意されていますが、今後他の風景に関してもその風景の雰囲気に合わせた音楽が追加されていく予定です。

サウンド関連の機能追加

Atmoph Window 2 にとってサウンドはとても重要な要素です。テレビのように直視し続けるデバイスではないので、ユーザ体験の中でもサウンドは大きな比重を占めています。今回の 3.4 では、その中でも特に使い勝手に直結する項目を中心に、いくつかの機能追加を行っています。


(1) 音声のループ時のフェード処理

まず一つ目の大きな変更が、風景映像ループ時の音声フェード処理です。Atmoph Window 2 の風景映像は15分程度の長さの映像がループ再生されていますが、この15分に一回先頭に戻る部分でどうしても一瞬音声が途切れてしまいます。映像の場合はそこまで気にならなくても、音声だと一瞬の無音部分がノイズと感じられてしまうことがあります。

これを防ぐために、今回風景のループ時に数秒のフェードアウト・フェードインの期間を設けてサウンドが滑らかに先頭に戻るように変更しました。この動作がデフォルトになりますが、設定(設定 > 一般 > サウンド)から従来の挙動に戻すことも可能です。

(2) ストリーミング中のミュート

Atmoph Window で新しい風景を選択すると、まずはストリーミング再生となり、並行してダウンロード、ダウンロードが完了するとそのデータを再生する、という流れになります。この最初のストリーミング時、どうしてもダウンロードが再生に追いつかない場合などに映像と音声が止まってしまう事があります。

映像自体は短時間止まっていてもあまり気にならないのですが、音が途切れるのは見てない時もノイズとして感じられて気づいてしまう事があります。これを軽減するために、ストリーミング中のみサウンドをミュートするオプションを追加しました(設定 > 一般 > サウンド)。ダウンロードが完了すると、サウンドの再生も開始されます。

また、これと似た問題で、パノラマ構成でストリーミングを行っているとリーダーとフォロワーで微妙に再生位置がずれて気になることがありました。パノラマ再生位置についてはBluetoothの通信でなるべくお互いに再生位置を教えあって同期しているのですが、通信状況によっては完全に揃わないことがあり、設定でサウンド再生をリーダーのみに限定出来るようにしました。

(3) サウンドイコライザー

アトモフの風景サウンドは実際にその場所で撮影時に録音されたものです。実際のリアルなサウンドなので、例えば波の音や風の音などがうるさく感じられることがあります(でも実際に、ビーチはうるさいものなんです!)。ただ何かの作業に集中する時など、家の中では「鳥の声はそのままに、風の音を抑えたい」みたいなケースがあるのも事実です。そのような個別のケースに対応できるように、周波数毎に聞こえをコントロールできるイコライザー設定を追加しました。(設定 > 一般 > サウンド)


風の音を抑制するプリセットを用意しましたが、自分で好きな設定を作ることが可能になっているので、(ちょっとプロっぽい設定ではありますが)是非自分好みにカスタマイズしていただければと思います。

部屋の明るさ連動

もう一つの大きな機能追加が、カメラモジュールを使った「部屋の明るさ連動」です。

Atmoph Window の開発では、なるべく複雑な操作を都度行わなくても、自動的に様々なことがいい感じに行われる、ということを重要視しています。その自動的な操作をさらに推し進めるべく、「部屋が暗くなったら勝手に消える」「明るくなったら勝手に付く」という事をカメラモジュールを使って実現する機能が追加されました。



カメラモジュールによって部屋の明るさを計測し(室内を撮影してデータをどこかに転送したりはしないのでご安心下さい)、明るさの絶対値や変化量に応じて Wake/Sleep のアクションを起こすことが可能です。例えば「明るさが 150 より小さくなったらスリープ」といった具合です。

実はこれは私がとても気に入っている機能です。普段はデイリールーティーンなどで時間を指定して On/Off されている方も多いと思いますが、どこかに出かける時やちょっと早めに寝る時など、部屋の電気が消されたのに連動して Atmoph Window もスリープに入るのはとても未来的な体験です。カメラモジュールをお持ちの方は是非お試しいただけると嬉しいです。

それ以外の修正

少し長くなってしまいましたが、、これ以外にも多くの改善、不具合修正が含まれていますので、詳しくは以下のリリースノートをご覧下さいませ。Autoで新しい風景が出やすくなったり、デイリールーティーンに新しいアクションが追加、Disneyモデルに新規のアラームが追加等、皆様からいただいた要望やアイディアが多く入ったバージョンとなりました。

Atmoph Window 2 (AW102) : バージョン履歴

今回は入った様々な修正について、是非ソーシャルメディアなどで感想を聞かせてください!

開発チームはすでに次のバージョンの開発に入っています。View Studio の初代 Atmoph Window 対応など、皆様にお待ちいただいているいくつかの機能も準備中ですので、次回の更新も是非楽しみにお待ちいただければと思います。これからもさらに Atmoph Window を進化させていけるように頑張っていきますので、応援をよろしくお願いします!